悩ましい介護のにおい問題。よく効く消臭用品や対策法は?

使えるハウツー

介護施設と消臭剤

介護をする人を悩ませる問題のひとつ、「におい」。どうしようもないからと、ガマンしていませんか?ポイントを押さえた換気やよく効く消臭グッズ、ゴミ捨てや洗濯のコツを活用することで、嫌な臭いによるストレスはグンと軽減させられます。

もちろん介護を受けている本人だって、恥ずかしさや肩身の狭さを感じているはず。今回は在宅介護を想定して対策法をご紹介していきますが、老人ホームなどの介護施設でもヒントになることがあるかもしれません。ピンときたものがあればぜひ取り入れてみてくださいね。

介護のにおいの原因は?

介護士による清拭

60代後半、70代以上になると、加齢臭の元となる皮脂の分泌は40~50代に比べて少なくはなります。しかし毎日入浴することが難しい介護現場では、やはりどうしても汗や皮脂が肌に残りがち。これらに雑菌が繁殖することで、においが発生している可能性が考えられます。

入浴できない日はにおいが出やすい「首筋・おでこ・背中・おなか・脇の下」を中心にていねいに清拭を行い、汗や皮脂をできるだけ取り去っていきましょう。

口臭が強い場合は、加齢により唾液が少なくなっていることや、虫歯や歯周病などの病気が原因となっていることが考えられます。入れ歯の清掃や口腔ケアが十分できていないことも一因。水分をこまめに摂りつつ、口腔ケアに舌みがきやマウスウォッシュを取り入れて。訪問歯科を利用して定期的に専門家にクリーニングしてもらうのも効果的です。

その他、体の内側から発生している体臭もあります。たとえば糖尿病の人は、糖の代謝がうまくできなくなることでケトン体と呼ばれる物質が体内に増えています。このケトン体は甘酸っぱいにおいがあるため、汗や尿、体臭が甘酸っぱくなります。

また頑固な便秘などで腸内環境が乱れている人からは腐敗臭がしたり、精神的ストレスが高い人や自律神経が乱れている人は、体内でアンモニアが適切に分解されずアンモニア臭がすることも。

要介護者が長い時間を過ごす居室では、こうしたさまざまなにおい成分が混ざり合い、空気中を浮遊して布製品や家具に付着します。換気をしてもなくならない独特のにおいは、これらが蓄積されたものと考えられます。

部屋に染みついたにおい対策

介護施設の居室

部屋のなかの布製品に着目

布製品は表面積が多いので、とくに匂い成分が付着しやすい素材です。もしカーテンを長い間洗っていないのなら、一度洗ってしっかり天日干しをしましょう。シーツやベッドパッドなども布製でにおいがつきやすいので、使い捨て防水シーツを利用したり、消臭機能付き洗濯洗剤を利用してこまめに洗うことをおすすめします。

洗濯の際には雑菌が繁殖しないよう、洗い終わったら放置せずすぐに干し、しっかり乾燥させるのがポイント。湿度が高いと雑菌が繁殖しやすくにおいが発生しやすいので、普段からベッドや布団をよく乾燥することも効果があります。

介護用洗濯洗剤 消臭

家具類の消臭方法

におい成分は壁や床、家具類などツルツルした面にも付着していきます。これらの対策にはアルコールを使った拭き掃除がオススメ。アルコールには消臭効果がありますし、除菌効果もあるためカビや雑菌繁殖も防ぐことができます。熱に強い素材なら、スチームモップの高熱でにおい成分を飛ばしてしまうのもアイデアです。

アルコールスプレー 掃除用

排泄臭対策におすすめのグッズ

消臭スプレー

オムツ交換やポータブルトイレの使用後に、排泄臭が出るのは避けられません。まずは部屋の換気をしっかり行い、空気を入れ換えるのが基本です。窓を1ヵ所開けるだけでなく、もう1ヵ所ドアか窓を開けて風の通り道をつくるようにしましょう。

また使用済みオムツは便をできるだけトイレに流してから、消臭スプレーを吹きかけて処理。消臭剤にはいろいろな種類がありますが、介護現場にオススメなのは「微生物の力で消臭するバイオ消臭タイプ」です。

ニオイを紛らわすのではなく、ニオイの元を分解するため強力で、肌に触れても安全な点が魅力。排泄臭だけでなくタオルやシーツなどマルチに使えて便利なスプレー型のほか、置いておくだけで消臭してくれる置き型消臭剤もあります。

バイオ消臭液 介護用

悪臭を発する廃棄物はビニール袋で密封して捨てますが、このときのビニール袋選びも大切です。通常のポリ袋では気体である悪臭はラクに通り抜けてしまうため、二重、三重にしてもニオイ対策上はあまり意味がありません。

気体までしっかりブロックしてくれるポリ袋は、そのための特殊な加工がされており、ニオイもれの程度がまったく違います。ポータブルトイレの処理やオムツ処理などで使用するビニール袋は、ぜひ専用のものを選ぶようにしましょう。

介護用防臭ポリ袋

体の内側に由来するにおい対策

サツマイモ、ニンジン、きのこ類の画像

血糖値や腸内環境など、体内の状態が影響しているニオイについては、いくら体や居室を清潔にしていても完全に防ぐことはできません。そんなときは「具体的にこんなニオイで悩んでいる」ということを、かかりつけの医師に相談してみるのも一案。何か別の病気が潜んでいる可能性もあります。

便臭が強い、体から腐敗臭がするといった場合、肉食が原因と考えて肉を控える人がいるようですが、高齢者にとってタンパク質は重要な栄養素。肉も野菜も偏りなく食べ、便秘にならないようによく水分をとって適度に運動する方が重要です。

腸内環境を改善するには、きのこや海藻、根菜や豆類などの食物繊維を意識的に摂り入れて。ビフィズス菌などの善玉菌をサプリメントや乳酸菌飲料で摂り入れるのもおすすめです。また食物繊維の一種・リグニンを多く含むココアに、便臭改善効果があるという研究結果が報告されていますので、試してみるのもいいでしょう。

「ココアの便通および便臭改善効果」(Cocoa Report)

嫌なにおいを抑えて介護を快適に

にこやかに接する介護士と利用者

高齢者の居室に入った瞬間に感じる独特のにおい。それだけ単体であればとくに不快なにおいではなくても、毎日嗅いでいると辛くなることもありますね。悪臭が強いとストレスも強く感じたり、集中力が低下してミスをしやすくなることもあります。

介護環境を快適に保つために、においの元となる汚れはこまめに取り除き、消臭スプレーや置き型消臭剤なども積極的に活用していきましょう。ご紹介した方法のなかで、やったことのないものや気になるものがあれば、ぜひ試してみてくださいね。

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