介護職がきついかどうかは働き方次第!きつくならない職場選びのコツ

介護職の保健室

ポイントを示す女性

なんとなく「介護職はきつい」というイメージを持っていませんか?介護の仕事に興味はあっても、「自分にできるかな」と不安を感じ二の足を踏んでいる人も多いのではないでしょうか。

実際、介護の仕事は楽ではなく大変なことがたくさんあります。しかし介護でなければ味わえない喜びやメリットも多く、楽しみながら長く続けている人もたくさんいます。

介護にもさまざまな分野の仕事があり、自分に合った働き方を見つけることで、ムリなく続けることができます。以下で詳しくご紹介していきますので、これから介護の世界へ飛び込もうと考えている人は、ぜひヒントにしてくださいね。

介護の仕事、何がきついの?

疑問点画像

介護職として働く人たちは、実際にどんなことがきついと感じているのでしょうか。令和3年度の調査から、介護職がかかえる悩み・不安・不満の上位にランクインしたものを見てみましょう。

1位 人手が足りない(52.3%)
2位 仕事の割に賃金が低い(38.3%)
3位 身体的負担が大きい(腰痛や体力に不安がある)(30.0%)
4位 健康面(新型コロナウイルス等の感染症、ケガの不安がある)(28.1%)
5位 有給休暇が取りにくい(25.6%)

1位は2位に大差をつけて「人手不足」が挙がりました。十分なスタッフが配置されていれば、気持ちに余裕を持ってケアができます。しかし一人でたくさんの利用者様のケアをしなくてはならなかったり、時間に余裕がなかったりすることで、思うようなケアができないことにきつさを感じている人が多いようです。5位の「有給休暇が取りにくい」とも関係する問題ですね。

2位には給与に関する不満が上がっていますが、比率に関しては令和2年の調査結果よりやや下がっています。これは年々介護職の平均給与が、少しずつではありますが上昇していることと関係していそう。

3位、4位には健康面の不安が挙がっています。とくに感染症への不安については、新型コロナウイルス感染症の影響からか、令和2年の調査に比べて8ポイントの上昇となっています。

また同じ調査の別の質問では「前職を辞めた理由」を調査していますが、こちらの回答のトップは「職場の人間関係に問題があったため(18.8%)」でした。スタッフ同士が協力しあってスムーズに連携できる環境でないと、仕事上大きなストレスをかかえることになってしまいます。

このようにざっと見てみると、「介護そのものがきつい」という声よりは、その周辺の「待遇」や「環境」についてきつさを感じている声が多い印象です。

「令和3年度「介護労働実態調査」結果の概要について」公益財団法人 介護労働安定センター

きつさを回避する働き方とは

悩む女性

先輩介護職の挙げてくれた不満から考えると、重要なのは働く環境を重視した職場選びなようです。きつくなりにくい働き方や職場選びのチェックポイントを、具体的にご紹介していきましょう。

パートタイム労働で働く

希望シフト申告制のパートタイム労働であれば、「ちょっと体力的にきつくなってきた」と感じれば少し時間を減らすなど調整しやすいため、仕事でムリをすることを回避できます。

ICTを導入している事業所で働く

紙に手書きしてハンコを押して・・・といった従来のやり方を続けている事業所もありますが、最近はスマホやタブレット、インカムなどを使った情報共有システムを活用し、職員の負担を減らす施設が増えてきています。

腰痛対策としてマッスルスーツなどの機器を活用している事業所も増加中。職場を選ぶ際は、職員の負担軽減に積極的に取り組んでいる事業所を選びましょう。

夜勤のない事業所を選ぶ

夜勤時間帯はスタッフ数が少なくなるため、精神的にも身体的にも負担が大きくなりがちです。しかし老人ホームなどの入居型介護施設では、24時間のケアが必須となるためどうしても誰かが夜勤をしなくてはなりません。

夜勤を避けたいならデイサービスやデイケアなど、日中だけ営業している事業所を選ぶのも一案。夜間は仕事がないので、夜勤の負担からスッキリ解放されます。

リスク管理体制・教育体制の整った職場で働く

事故やケガのリスクを想定したマニュアルが整備されていたり、きちんと訓練が行われているか。また資格取得支援が充実しているなど、スタッフが成長できる環境を用意しているか、応募前にチェックしておきましょう。

こうした事業所では働くスタッフを大切にしているため、人員配置に余裕を持たせていたり、休暇が取得しやすかったりします。またいざ「仕事がきつい」となったときにも相談しやすく、配置換えや勤務時間短縮などの配慮もしてくれるはずです。

施設の建物構造をチェックする

実は介護の負担に大きな影響を及ぼすのが施設の建物構造。たとえば施設が3階建て以上のフロアに分かれており、食堂や入浴設備が1階に集約されているような構造だと、車いすの高齢者を食堂や浴室に移動させるだけでも、1人ずつ1日3回以上往復することになり大きな負担に。

夜勤の負担について考えてみたときにも、建物構造は重要です。たとえば夜勤3人体制であれば、3階建て以上の建物の場合、1人の職員がフロアをまたいでナースコールなどに対応しなくてはなりません。2階建ての建物なら1人1フロアずつ担当でき、残った1人はゆっくり休憩をとることもできます。

そのほか、どんな職場でも使える方法として「ボディメカニクスを活用する」方法があります。ボディメカニクスとは、力学や解剖学などの知識を応用して、介護する人、される人の両方の負担を減らす介助技術のこと。

重心の置き方や、てこの原理の応用などのテクニックを使うことで、必要最小限の力で介助することができます。先輩から教わったり研修で学ぶなどして身につけることができますので、腰痛予防のためにもぜひ現場で活用していきましょう。

介護職がきついかどうかは環境次第

女性介護士と高齢者

介護職は条件や環境次第で、きつくも楽しくもなる仕事です。気持ちの良い人たちに囲まれ、研修を受けたり資格を取得したりしながら日々を充実させている人もいれば、ギスギスした人間関係のなかで、負担の大きい業務に疲弊してしまう人もいます。そうならないためには職場を吟味し、自分自身で働き方を選び取ることが大事。

「職場選びが重要なのはわかるけど、具体的にどうすればいいかわからない」「プロにアドバイスしてほしい」という方は、ぜひ介護・医療専門の就業支援サービス「かいごGarden」にご相談ください。

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