高齢者見守りサービスの選び方。特徴・メリットデメリット・目安費用

LIFE

宅配&見守りサービス

離れて暮らす高齢の親がいると、体調や食事面、「詐欺にあわないか」など、さまざまな心配ごとがあるのではないでしょうか。

近年、さまざまな高齢者の見守りサービスが、民間企業や自治体で提供されています。

たとえば、センサー式で動きを見守り、熱中症の恐れがあるときは知らせてくれるものや、健康面に配慮したお弁当を毎日届ける際に安否確認をしてくれるもの。

ボタン一つで、24時間、健康相談ができたり、警備員がきてくれたりするサービスなどもあるので、上手に利用することで親も家族も安心して過ごせます。
ただ、さまざまな種類があるため、親の状況に合うものはいったいどれなのか、選ぶ際に悩んでしまうかもしれません。

本記事では、見守りサービスの種類と選ぶポイント、それぞれのサービスの「特徴・メリットデメリット・目安費用」をご紹介します。
サービスを選ぶ際の参考にしてみてくださいね。

 

高齢者見守りサービスとは

高齢者見守りサービスとは、一人暮らしの高齢者の安心した暮らしをサポートするサービスです。

定期的に安否確認してもらえたり、親の体調が急変したときや、火災・ガス漏れなど不測の事態が起こったときに家族や見守りサービスのスタッフに連絡が届いたりするシステムで、離れた場所に住んでいても安心です。

サービスの種類は、センサー型、電話・メール型、通報型、宅配型、カメラ型の5種類があります。以下、見守りサービスの選び方ポイントをお伝えします。

高齢者見守りサービスの選び方ポイント3つ

タブレットを触るシニア

見守りサービスを選ぶ際のポイントは、以下の3つです。

  1. 親の状況
  2. 使いやすさ
  3. 費用

それぞれについて、詳しく解説します。

1.親の状況

見守りサービスを選ぶポイントひとつめは、親の健康状態や希望に合うサービスを選ぶことです。

たとえば、「24時間の見守りが必要」「12時間必要」「2・3日に一度」など、親の状況によって、必要な時間や回数が変わってきます。
また、「カメラやセンサーでの見守り」「装置を使って通報」「訪問時に健康状態や安否を確認」など、さまざまな見守り方法があります。

親が「カメラ型だと、ずっと見られているみたいで嫌」と言う場合は、装置や電話などのサービスを選ぶなど、親の気持ちも尊重することで、しっかりと活用できるでしょう。

2.使いやすさ

見守りサービスを選ぶポイントふたつめは、使うのは親自身なので、簡単に操作できるものを選びましょう。

高齢の親にとって、複雑な操作が必要なものは、とっさのときに使えない場合もあります。
いざというときにせっかくのサービスが使えない、とならないよう「ボタンを押すだけ」など、すぐに使える操作性も考慮しながら選ぶのがおすすめです。

タブレットを使うサービスでは、ボタンをタップするだけでお互いの顔を見ながら会話できるものもあります。顔色や表情が見えるので健康状態をチェックできますし、やはりお顔が見られるとほっとしますものね。

3.費用

見守りサービスの利用は介護保険の適用外になるため、費用の全額を自己負担しなければなりません。

月額で支払うサービスうや、最初に機器の購入などで数万円かかるサービスもあります。予算と内容を検討して決めるとよいでしょう。

また、自治体の見守りサービスの場合、条件を満たしていれば無料~安価で利用できますので、まずは役所に確認してみてはいかがでしょうか。

見守りサービスの特徴・メリットデメリット・目安費用

パソコンに向かって手を振る介護士

以下の見守りサービスの特徴・メリットデメリット・目安費用についてご紹介します。

  • センサー型見守りサービス
  • 電話・メール型サービス
  • 通報型見守りサービス
  • 宅配型見守りサービス
  • カメラ型見守りサービス

センサー型見守りサービス

センサー型サービスの特徴、メリット・デメリット、費用についてご紹介します。

特徴

センサー型見守りサービスは、高齢者の自宅にセンサー機器を設置し、人の動きを感知することで安否確認を行います。

センサーが感知した情報は、家族のPCやスマートフォンなどに通知。
サービス提供者がセンサーを管理して、異常があったと判断されたときは、高齢者の自宅まで警備員が駆けつけるサービスもあるので、離れて住んでいる家族にとっても安心です。

メリットデメリット
  • メリット
    プライバシーが守られる点と、離れていてもセンサーからのデータが確認できる点がメリットです。
    センサー機器は、一般的にリビングや浴室、トイレなどの部屋ごとに設置します。
    カメラではなくセンサーで検知するので、「常に見られているようで嫌」というストレスを感じることはありません。
    また、24時間ずっと見守るのは一緒に暮らしていてもなかなかできることではないため、センサーで確認してもらえるのは、親にとっても家族にとっても心強いのではないでしょうか。
    専用のアプリを使えば、離れているきょうだいみんなで、親の様子を確認できるサービスもあります。
  • デメリット
    カメラで実際の様子が見られないため、いざという時に実際の状況がわかりにくい点や、センサーがない屋外での情報がわかりづらい点がデメリットです。
目安費用

センサー型の見守りサービスを利用する際は、初回契約料・月額利用料・機器等代金が必要です。
月々の利用料は2,000~5,000円前後。サービス提供各社によってさまざまなプランやオプションが用意されています。大手企業のサービスでは初期費用として工事料44,000円(税込48,400円)保証金20,000円(非課税・契約満了時返却)が必要です。
冷蔵庫の開閉のみをセンサーで感知し知らせてくれるようなサービスもあり、月額550円程度で利用できます。

電話・メール型見守りサービス

電話・メール型見守りサービスの特徴、メリット・デメリット、費用についてご紹介します。

特徴

自動で送られてくる電話やメールに、親が回答することで安否確認ができるサービスです。

対応がない場合は、決められた時間内に再度電話があり、2回連続で未応答の場合には、不在結果が家族にメール連絡などで通知がくるので、改めて電話をかけて確認するなどの対応ができます。いつもと違う変化に気づける、というのは助かりますね。

報告先を複数設定できるサービスもあり、きょうだいがそれぞれ見守ることも可能です。

メリットデメリット
  • メリット
    電話の場合、複数の回答が用意されており、その日の健康状態に合わせてプッシュボタンを選択するだけでよく、メールの場合は、質問内容に返信して終了と、簡単に操作できる点がメリットです。
    気軽に利用でき、緩やかな見守りができます。
  • デメリット
    親が電話を取らなかったり、メールに返信しなかったら、その場の状況がすぐにわかりにくかったり、すぐに対応できない点がデメリットです。
目安費用

電話・メール型の利用費用は、初回契約料と月額利用料が必要です。初回契約料は、サービスによっては不要の場合もあります。各費用の目安として、初回契約料が約2,000円程度。月額利用料は、固定電話が約1,000円前後、携帯電話が約1,200円前後で利用できます。

シニア宅への訪問サービス

通報型見守りサービス

通報型見守りサービスの特徴、メリット・デメリット、費用についてご紹介します。

特徴

親がペンダントや部屋に取り付けた装置・タブレットなどのボタンを押すだけで、24時間いつでも健康相談できたり、何かあったときはすぐに警備員がかけつけてくれたりするサービス。

サービスによっては、持病やかかりつけの病院などの救急情報を登録できるので、救急搬送時の引き継ぎ時もすぐに必要な情報が伝えられます。緊急時は一刻を争う場合もありますので、すぐに情報を伝えられるのは非常に便利です。

メリットデメリット
  • メリット
    どのサービスも、基本的にボタンが少なく、高齢者でも簡単に操作できます。
    ボタンを押すだけで、24時間いつでも健康相談や医療機関の情報、介護事業者についての相談などができる点がメリットです。
    装置の湿度センサーで、自宅内での熱中症見守りや、外出・帰宅をご家族にメールで知らせるサービスもあります。
  • デメリット
    親がボタンを押さないと、安否確認ができないのがデメリットです。せっかく24時間対応のサービスでも、「夜中に連絡するのは迷惑では……」と親が遠慮して通報しない場合も。

体調が急変することもあるので、遠慮せずに通報するよう伝えておきましょう。
親が自分で契約していた場合、親が亡くなったとき、解約するのが大変だったという話もあるため、しっかりと情報を共有しておきましょう。

目安費用

月額は2,000円~3,000円のサービスが多く、工事料金が11,000円前後。機器買取りの場合36,000円前後かかる場合があります。

宅配型見守りサービス

宅配型見守りサービスの特徴、メリット・デメリット、費用についてご紹介します。

特徴

食材やお弁当などの宅配時に、高齢者の健康状態や安否の確認をするのが宅配型の見守りサービスです。

見守りと買い物代行を合わせたサービスもあります。

メリットデメリット
  • メリット
    週1~5回、食材やお弁当の宅配時に配達員が高齢者の健康状態などを確認します。
    買い物代行をしてくれるサービスでは、高齢者が電話で品物を注文すると、地元のスーパーマーケットが品物を用意。その後、配送業者の配送員がその品物を配達する際、健康状態などをチェックして、社会福祉協議会などに連絡します。
    見守りだけでなく、買い物が難しい高齢者にとっては、うれしいサービスです。
    定期的に対面で話をする機会があることで、親も気持ちに張りが生まれるのではないでしょうか。
    自治体や民間の配食サービスでは、カロリー計算や飲み込みやすいメニューなど、高齢者が利用しやすい工夫もされているので、「ちゃんと食事を作れるかしら」といった心配も軽減します。
  • デメリット
    食事の宅配時間や、買い物を届けるときのみの確認になるので、緊急時の対応ができず、健康に関する相談などもできない点がデメリットです。
目安費用

生協のサービスでは、申し込むだけで、無料で利用できます(年齢制限等あり)。

食材やお弁当の宅配のサービスでは、週の利用回数によって金額が変わってきます。
自治体の配色見守りサービスの場合、1食400~500円程度で利用できます。

カメラ型見守りサービス

カメラ型見守りサービスの特徴、メリット・デメリット、費用についてご紹介します。

特徴

高齢者の自宅にカメラを設置しておくと、離れた家族がスマホやタブレットなどから様子を確認できるサービスです。

メリットデメリット
  • メリット
    24時間・365日体制での安否確認が実施されているだけでなく、サービスによっては高齢者からの緊急時の呼びかけなどにも対応してくれるので、安心感の高さがメリットです。センサーで部屋の温度を検知し、熱中症対策もできるものもあります。
    カメラの設置は、置くだけの簡単なものが多く、特別な工事は必要ありません。一定期間、録画映像が保存される機能もあり、現在だけでなく、過去の行動を把握できます。
    映像はスマホやタブレット、PCなど、さまざまなデバイスでの確認が可能。双方向でのやりとりができるサービスもあります。
  • デメリット
    様子を確認できるだけのサービスの場合、いざというときの緊急対応がすぐにできない場合もあるのがデメリットです。
    また、高齢者にとって、いつも見られていることが気になる場合もあります。
目安費用

カメラ型のサービスでは、初回契約料と月額利用料が必要なものと、月額料金のみでよいものがあります。月額利用料は、オプションなどによっても変わり、約2,500円~8,000円が費用の目安です。

ポイントを押さえて、わが家に合う見守りサービスを上手に利用しては笑顔のシニアと娘

介護は、長距離マラソンのようなものです。
時間・金銭・技術のどれも必要になってくるので、一人や家族だけで抱えられるものではありません。
無理が続くと、介護する側の気持ちや体力が続かなくなってくる恐れもあります。
そうならないためにも、他の人やサービスの力を上手に利用していくことが大切です。

今回ご紹介したように、見守りサービスにはさまざまな種類があります。
親の状況や気持ち、利用頻度などを考慮しながら、家族で一緒に納得のいくサービスを選ぶことで、みんなが安心して毎日を過ごせるようになる可能性もあります。
ご家庭の状況に合う、行政や民間の見守りサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事をシェア

  • Twitter
  • facebook
  • LINE

週間人気ランキング

かいごGarden noteとは?

かいごGarden noteは、介護の求人サービス「かいごGarden」が運営する介護の情報サイトです。
介護のお役立ち情報や、介護の仕事のお悩み情報などを掲載しています。