介護職で派遣は損か得か?メリットが大きいのはこんな人!

資格・スキル

折鶴を作る介護士と利用者

介護業界で働こうとするとき、就業先選びと同じように悩ましいのが「派遣で働くか」「直接雇用か」かという問題です。どうせ働くなら、もちろんメリットが大きいほうを選びたいですよね。

人材不足の介護業界では、派遣・直接雇用どちらのスタイルでもたくさんの求人がありますが、給与や待遇面、対人関係などで違いがあります。それぞれに良い点と注意すべき点があるため、自分が何を重視するかによって選ぶのが正解。

このコラムでは派遣で働くことのメリットとデメリット、またどんな人に向くかをお伝えしていきます。どちらを選ぶかでお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

「派遣」という働き方の仕組み

派遣就業の仕組み

メリットの話をする前に、まず「派遣の仕組み」についてざっとおさらいしておきましょう。派遣で働く場合は、実際の職場ではなく派遣会社と雇用契約を結びます。給与は派遣会社から支払われ、福利厚生も派遣会社の制度が適用されます。

自分が雇用契約を結んだ会社から、実際に働く職場へと「派遣」される形になるので、「派遣社員」「派遣スタッフ」などと呼ばれます。働く時間や日数を希望に応じて変えられる点はパート・アルバイトと同じですが、パート・アルバイトは直接雇用。表面上は似ていても、派遣とは根本的に異なる働き方となります。

派遣で働くメリット(1)時給が高め

通帳を手に笑顔の女性

派遣会社を通さず自分で直接介護施設と労働契約を結ぶスタイルでは、地域やサービス形態によって差はありますが、だいたい1,000~1,300円程度の時給額が相場です。しかし介護派遣の求人では1,300~1,600円程度の時給価格帯が多くなっており、派遣会社を通さない直接雇用に比べて高めとなっています。

なぜ間に派遣会社が入る方が時給が高くなるのかというと、それは介護施設が派遣会社にその分多く支払っているから。介護施設にとっては、自社で独自に募集をかけたり、採用や選考をすると多くのコストや手間がかかります。また、どのような人材が応募してくるか分からないうえ、現場で活躍できる人材に成長するまで教育する手間もかかります。

派遣会社に依頼すれば、コストや手間を節約でき、欲しい時に欲しいスキルを持った人材を派遣してもらえるので、派遣会社に多く支払ったとしてもメリットがあるのです。

直接雇用のパート・アルバイトより時給が高めで、働いた分だけしっかりお給料がもらえるのは派遣の大きな魅力。ただし登録する派遣会社によっては、時給に交通費やボーナスをすでに含んでおり、別途もらえない場合があります。事前に確認しておきましょう。

派遣で働くメリット(2)契約外のことはしなくてよい

雇用契約書のイメージ画像

派遣会社と派遣先の介護事業所との契約では、「どんな仕事をしてもらうか」について事前に取り決めがされています。そのため介護事業所は契約にない仕事は指示することができません。

たとえば「残業しない」「日勤のみ、夜勤なし」といった取り決めがされている場合、「ちょっと残業してほしい」「欠勤者が出たから時間延長してほしい」といったお願いをされることがないため、子育て中の方やプライベートを大切にしたい方も安心して働けそう。自分の仕事の範囲がしっかり決まっていることによって、気持ちに余裕を持って働けるという人は多いのではないでしょうか。

派遣で働くメリット(3)転職しやすい

履歴書を持つスーツの女性

派遣という働き方には通称「3年ルール」と呼ばれるものがあり、同じ職場で3年以上派遣で働くことができません(有期雇用派遣社員の場合)。そのため正社員からみると、派遣スタッフは一時的に助けに来てくれているサポーターのような位置づけになり、対人関係のしがらみに巻き込まれにくくなるのがポイントです。

派遣スタッフに求められるのは、日々の業務で能力を発揮し活躍してくれること。施設の理念に関することや組織づくりに関することなど、長期的に取り組む案件にはほとんど関わることがないでしょう。必要な「報連相」をしっかり行い、周囲と協力してスムーズに業務さえできれば、あとは対人関係のストレス少なく働ける点は大きなメリット。

人間関係が濃くなりにくいので、職場を変えることへのハードルも低めです。「そろそろ違う施設で働きたいな」と思ったら、契約が切れるタイミングで派遣会社に相談すればOK。派遣会社は同じなので、履歴書の経歴欄に余計な経歴が増えることもありません。

派遣で働くメリット(4)派遣会社のサポートが受けられる

派遣会社の担当者に相談する女性

介護職を派遣する派遣会社では、介護に関する研修を行う会社も多くなっています。介護が未経験であっても、この研修を受けることで介護の知識を身につけた派遣スタッフとして働くことが可能に。

また就業先で困ったことがあったときや、仕事で悩んだときなどは、派遣会社の担当者に相談してアドバイスをもらうことができます。派遣会社によっては親身になって相談に乗ってくれるところもあり、精神的に大きな助けになることがあります。

昇給や労働条件などの交渉をしたいときは、派遣会社から実際の派遣先に交渉してもらえるので、自分で直接交渉する必要もありません。日々の業務は自分でがんばる必要がありますが、実務以外の点でプロのサポートを受けられるのも大きなメリットのひとつです。

派遣で働くデメリットは?

デメリットのイメージ図

派遣で働くことにはもちろんデメリットもあります。まず正社員との一番大きな違いは、派遣先で昇進・昇格することがない点。将来管理職を目指している方なら、派遣は選択外の働き方となるでしょう。

また基本的に契約は3ヵ月や6ヵ月など短期間で区切られており、病気などの事情で今まで通り働けなくなれば、契約更新がされない可能性があります。そうなると生活するうえでのお金が不足する心配が。

また将来的に昇進・昇格することもないため、収入が大きく増える期待も少なめです。結婚して家庭を設けるときには、これらの不安が障害になることも・・・。経済的な安定を重視したい方、将来的に収入額を増やしていきたいという方には、派遣という働き方はデメリットが大きいといえるでしょう。

また、「この職場が気に入ったからずっとここで働きたいな」と思ったとき、契約満了や、上で紹介した3年ルールなどが壁となって、働き続けられないことがあるのもデメリットのひとつ。

気に入った職場があればずっと安定して働きたいという場合は、最初から無期雇用派遣契約で働いたり、正社員になることを念頭においた紹介予定派遣を選択するなどの方法がありますので参考にしてくださいね。

派遣で働くメリットが大きいのはこんな人!

笑顔でガッツポーズする女性介護士

  • いろいろな職場を経験して、介護を極めスキルアップをしていきたい人
  • 転勤や異動の心配なく、責任や重圧のない環境で身軽に働きたい人
  • 人間関係のストレスなく働きたい人
  • 生活が安定しており、経済的な不安の少ない人
  • 介護の仕事についてプロのサポートやアドバイスがほしい人

一家の大黒柱としてメインの収入を担う人にとっては、安定性の面でデメリットが大きくなる派遣。しかし主婦/主夫の方や年金をもらっているシニアの方など、安定した生活ができている人や昇進・昇格に興味がない人にとっては、派遣という働き方には多くのメリットがあります。

派遣で働くなら派遣会社選びが大切!

笑顔の派遣会社の担当者と女性

派遣という働き方を選ぶなら、こだわりたいのが派遣会社選びです。というのも派遣社員の待遇は、どの会社に登録するかによって大きく左右されるから。そこを間違えてしまうと、悩みや要望を相談した時、トラブルが起こった時などの対応でがっかりさせられてしまうこともあります。派遣で働こうと思うなら、ぜひ2社以上を比べて吟味してくださいね。

介護の派遣会社選びで大切なのは、求人情報の「深さ」です。派遣先に行ってみたら、やりたい仕事内容と違ったり雰囲気が合わないといったことはよくあります。一つひとつの施設の情報に詳しく、それぞれの特徴や雰囲気まで把握しているような派遣会社であれば安心。また担当してくれるアドバイザーが相談しやすいか、自分との相性も大切です。

さらに派遣会社の福利厚生もチェックしておきましょう。自分が受けられる福利厚生は、実際に働く介護事業所ではなく登録している派遣会社のものになります。休暇制度や補助金・祝い金・支援金等の制度が充実しているところ、また研修制度が充実しているところがおすすめです。

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